農と食

泉州きくな

泉州きくなのルーツ

 しゅんぎくの栽培は古く、室町時代には伝わっていたとされ、江戸時代には各地で栽培されていたことが記録に残っており、大阪でも栽培されていた記録があります。

 一般的には、春に花が咲く菊という意味で「春菊」と呼ばれていますが、関西では菊の葉に似ていることから「菊菜(きくな)」とも呼ばれています。

 葉の切れ込みが深いものは「中葉」と呼ばれ、府内を中心とした関西地方では、生育しても茎が立ち上がらず、株が根元から横に張る「株張り中葉」が栽培されています。

泉州きくなの特徴

 大阪のしゅんぎくは全国でも1、2を争う生産量を誇る作物です。あくが少なくクセもないため、鍋料理だけでなくサラダなどの生食にも適しています。

軟弱蔬菜部会紹介

 軟弱蔬菜部会は、現在163名の部会員で構成されており、年間出荷量は534t・販売金額は2億1,088万4千円となります。(令和4年度実績)
 軟弱蔬菜部会は、出荷量上位から春菊・青葱・法連草・水菜・レイシなど多品目にわたります。
 春菊の出荷時期は周年での栽培ですが、主に10月~5月頃が多くなります。
 青葱の出荷時期は周年、レイシの出荷時期は6月~8月となります。
 春菊については、大阪では別名「きくな」と呼ばれ、生産量は大阪府が全国1位です。
 大阪の春菊は葉が柔らかく、鍋物にはもちろん、おひたしやサラダにしても美味しいです。